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アイデアから一般公開まで3日 — Polypostの実装をbackground agentに全部任せた記録

2026年7月4日 公開

「個人開発でAIエージェントに実装を任せる」という話は、もう珍しくありません。ただ、実際にどこまで任せて、どこを人が見て、何日でどこまで進んだのか——具体的なタイムラインで書かれたものは意外と少ない気がします。この記事は、Polypostという実在のプロダクトで、アイデアを決めてから一般公開、そしてv1.0.0のタグを打つまでを実際にどう回したかの記録です。

先に立場を書いておく

このブログは Polypost と AI を使って運用しています。下書きはAIが作り、公開前に私が一段レビューする——それを隠さずに書く、というのがこのブログの方針です。Polypost自体のコードも同じで、実装の大部分をbackground agentに委譲しています。「AIに書かせたコードは信用できない」という感覚は分かりますし、私自身も最初はそう思っていました。ただ実際にやってみると、任せる範囲と人が見る場所さえ先に決めておけば、思っていたより早く前に進みます。

タイムライン

数字だけ並べると、こうです。

  • 6月27日: アイデアを決定
  • 6月30日: 一般公開
  • 7月3日: v1.0.0 のタグを打つ

アイデアを決めてから一般公開まで、約3日でした。この間の実装は、ほぼすべてbackground agentへの委譲・PR単位のレビュー・CIの緑ゲートで回しています。人が直接書いたコードはほとんどありません。

何を「委譲」と呼んでいるか

ここでいう委譲は、「エージェントに丸投げして出てきたものをそのままマージする」という意味ではありません。実際の運用はこうなっています。

  • 1タスク=1PRで進める。エージェントはそれぞれ独立したgit worktreeで作業し、他のタスクと作業ディレクトリが衝突しません。
  • featureブランチはdevelopから作り、PRはCIの全チェックが緑になって初めてdevelopへセルフマージできる。developからmain(本番)への昇格は、私自身がPRを作ってマージします——ここだけは自動化していません。
  • Stripe・認証・料金・法務文言・サインアップの切り替え・破壊的なマイグレーションは、エージェントが自律的に触ってよい範囲から明確に外しています。

つまり「人が1行ずつコードを読んで判断する」代わりに、「PRの単位とCIの緑」という機械的なゲートで信頼を担保する形にしています。人がやっているのは、そのレビューと、ゲートの外側(本番への昇格・お金が絡む変更)の判断だけです。

なぜこの形にしたか

1行ずつレビューする代わりにPR単位・CI緑ゲートに寄せたのは、そのほうが実際に速く、かつ止めるべきところで確実に止まるからです。CIが緑にならなければ、そもそもdevelopに入りません。逆に言えば、CIで拾いきれない領域(お金・認証・法務・本番への反映)は、あえてゲートの外に置いて人の判断として残しています。「どこを機械的なゲートに任せ、どこを人の判断として残すか」——この線引きが、この3日間、そしてその後v1.0.0までを支えていた運用の中身です。

まだ全部自動ではない

正直に書いておくと、これは「もう人はいらない」という話ではありません。developからmainへの昇格判断や、お金・認証まわりは今もすべて人が見ています。3日で一般公開できたのは、任せる範囲を狭く・機械的に決めておいたからで、その境界そのものを引くのは変わらず人の仕事です。

Polypost(polypost.dev)自体が、この運用で作られたプロダクトです。中身がどう動いているか気になる方は、覗いてみてください。

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